骨格とカット
髪を切るとき、私はまず頭の形を見ます。
日本人の骨格には、いくつか共通した特徴があります。ハチが張っている、後頭部に丸みがない。そのまま切ると、横に広がって見えたり、のっぺりとした印象になることがあります。
カットでできることは、思っているよりも多い。

ハチの張りは、その部分の量を削ることで視覚的に凹ませられます。後頭部の丸みは、重さを残す場所を調整することで作れます。骨格を読んで、足す場所と引く場所を決める。カットの基本は、そこにあります。
カウンセリングのときに、鏡を見ながらお伝えします。「ここが張っているので、このあたりを軽くします」「後ろに丸みを出すために、ここに重さを残します」。説明してから切ることで、仕上がりの意味がわかる。でも言葉がなくても、鏡を見れば伝わると思っています。
もうひとつ大切にしていることがあります。サロンを出たあとも、同じ形でいられること。
どれだけ美しく仕上げても、翌朝ご自身で再現できなければ意味が半減します。カットで形をしっかりと作っておけば、高度なスタイリング技術がなくても同じシルエットになる。仕上げのときに、ドライヤーの当て方やブラシの使い方もお伝えしています。
「服が似合うようになった」「メイクが楽しくなった」「顔が小さくなった」と言っていただくことがあります。髪型が変わると、全体のバランスが変わる。しっかりと一人一人に似合わせたスタイルを提案します。