建築家・関祐介さんと、この空間。
名古屋・大須の美容院、LIGHT LEAKの内装を設計してくださったのは、建築家の関祐介さんです。愛知県での初めてのプロジェクトでした。

きっかけは、私たちが関さんの仕事をずっと好きだったことです。青山のsacai、岐阜のVAAT。コンクリートと余白と、素材そのものが語るような空間。いつかこういう場所で仕事がしたいと思っていました。
打ち合わせの中で、いくつか忘れられない提案があります。
ひとつは、鏡の設置方法です。壁に固定するのではなく、梁に立てかける。それだけです。余計なものを一切つけない、もっともミニマルな答えでした。

もうひとつは、シャンプーブース。くぐって入る設計になっています。茶室のにじり口のように、頭を少し下げて入る。その動作が、日常からの切り替えをうながします。コンクリートブロックを積んで、カッターで実際に切っています。切り口がそのまま壁面になっています。高さも、施術席との目線が合わないよう計算されています。
そして、躯体をそのまま生かした空間全体。仕上げを重ねるのではなく、建物がもともと持っている骨格を見せる。削ぐことで出てくる強さがあります。

完成して初めてこの空間に入ったとき、気迫を感じました。何もないのに、圧がある。削ぎ落とされた故の衝撃。それがそのまま、LIGHT LEAKという場所の空気になっています。